The Smokers Surcharge
喫煙者に追加料金
単語・イディオム
coax: 「~に誘い込む」
more stick, less carrot: “stick and carrot” で「馬の調教に使うムチとにんじん」つまり「アメとムチ」の意。この場合は、「懲罰を厳しくして、褒美を減らす」ということになります。
punitive:「懲罰的」
latitude:「緯度」のほかに、「許容範囲、自由」という意味もあります。この場合は後者。
back door:「裏口」
attest:「証明する」
out-of-pocket:「現金払いの、立て替えの」
要約:
アメリカでは、従業員の喫煙、肥満、不適切な健康管理に対して罰金を課す企業が増えている。その数は、過去2年間で2倍にまで増加。特に、医療サービス利用者の25%以上が喫煙者という大手量販店のウォルマートは、喫煙者から徴収する保険料に年間最大2000ドルという多額の追加料金を設定した。これに対し労働組合からは、ニコチン中毒は病気であり、追加料金制度は従業員の健康改善対策ではなく単なるコスト対策だ、として反対の声が上がっている。また専門家からは、保険制度の利用自体をあきらめざるをえない従業員が出てくるという懸念も聞かれる。一方で、健康目標を達成した従業員や非喫煙者に対して保険料を割引する企業もある。たとえばインディアナ大学医療センターでは、一定のBMI(体格指数)を達成した従業員の保険料を、最大で年間720ドル割安にしている。
ウォルマートにみられるような追加料金システムが、健康に問題をかかえる従業員をさらに苦しい状況に追い込む可能性も指摘されており、法規制の必要性も議論され始めている。(NY在住の翻訳家、横島智子)
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コメント:
喫煙者への目が年々厳しくなっているアメリカですが、金銭的な懲罰システムに対しては批判の声も多く聞かれるようです。今回の記事は、追加料金システムを疑問視するトーンで書かれています。
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