単語・イディオム
stethoscope:「聴診器」
toque:「コック帽」
satiety:「満腹」
integrative medicine:「統合医学」
nary:「まったくない」
derring-do「大胆な行い」
screwed-up:「ノイローゼの」
tide turning:「形勢の変化」
walk the talk:「有言実行する」
要約
肥満や生活習慣病など、食生活の影響による疾患が増えるアメリカでは、食と健康を考える学術イベント”Healthy Kitchens/Healthy Lives”が人気を呼んでいる。
ハーバード大医学部と同大学公衆衛生学部、そして米国最大の料理学校であるCulinary Institute of Americaの共催によるもので、医師などの医療従事者や、医学研究者、栄養学者などが対象。
最先端の研究発表に加えて、トップレベルのシェフらによる料理教室が開かれる。
基本となるのは、医師自身が健康的な食生活を実行できなければ、患者にそれを伝えることはできないという考え、そして健康なだけでなく、美味しくなければ食事ではないというコンセプトだ。
今回人気だったセッションは、ワインの健康効果を考える研究発表(テイスティング付き)や、包丁の使い方レッスンなど。受講後には、自分の診療所にキッチンをしつらえて患者への料理の手ほどきを始めたという医師もいる。
創始者のアイゼンバーグ医師は「すべての医学校や病院、学校などに料理を教えるためのキッチンが導入されるべき。料理ができない栄養学者は、ノイローゼの精神科医のようなものだ」と語る。(NY在住の翻訳家、横島智子)
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コメント
語彙の難易度はそれほど高くないものの、ちょっとしたユーモアや、いかにもNYT的な間接的な表現が多く含まれるため、少し読みにくく感じるかもしれません。が、創始者のバックグラウンドや参加者の声など、たいへん興味深い内容なので、挑戦しがいがあるかと思います。