A Judge’s Plea for Pot ある判事の願い:医療大麻を合法に

単語・イディオム
pot: 大麻を意味する隠語
pancreatic cancer:「脾臓癌」
palliative care:「苦痛緩和治療」
nausea:「吐き気」
ammunition:「対策、手段」

要約
現役のNY州判事である筆者は3年半前に脾臓癌で余命6か月を宣告され、現在も化学療法や放射線療法など大きな苦痛をともなう治療を受け続けている。薬の副作用による食欲不振と不眠は癌患者が苦しむ典型的な症状のひとつだが、筆者は自らの経験から、大麻吸引がこれをもっとも効果的に和らげ、闘病に必要な体力を回復する助けになると主張する。NY州での医療用大麻使用が合法化されていない段階で大麻吸引を公にすることに対しては、友人らからも反対の声が上がった。だが筆者は、苦痛緩和効果が証明されているにも関わらず医療用大麻を禁止し続けるのは人権上の問題であると考え、今後同じ病気になる人々のためにも自分こそが声を上げるべきだと判断した。筆者は、全米の16州に続き、NY州が今年中に医療大麻合法化の法案を可決することを強く望んでいる。(NY在住の翻訳家、横島智子)

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コメント
医療用大麻をめぐる議論は、先月おとなりのコネチカット州で合法化されたこともあり、急激に活発になっている印象です。中でも現役判事による意見記事ということで、特に大きな注目を集めた記事でした。

海原純子のコメント
大麻だけでなくその使い方、量が適切に行われないと問題なものはたくさんあります。その使用基準をどうするか、疾患、年齢、状況を見てその使い方がメリットになるか、否かの議論が必要でしょう。それを判断できるだけのevidenceが必要不可欠と感じました、ただしこうしたタブ―内容のコメントが掲載される新聞があるのはすごいですよね。