若者がお酒を一気飲みするのは日本だけではない。アメリカでも問題のようである。
アメリカの飲酒年齢は21歳。その年齢に達していない大学生もいて、パーティーやスポーツの合宿などで大量に飲酒して病院に運ばれる例もあるという。いっそのこと飲酒年齢を18歳くらいに下げてしまおうという法案も出されるとのことだが、絶対に通らないだろうという予測が一般的である。
私のいるボストンにはハーバード大学やボストン大学、マサチューセッツ工科大学など大学が多い。ここマサチューセッツ州は飲酒年齢に対してすこぶる厳しい。若者がちょっとビールでもと、スーパーに買いにいっても、そのつどIDの表示を求められる。
いや若者だけではなくて、アルコールを買う時には誰でも生年月日入りのIDカードが必要なのである。私もスーパーでワインを買おうとしたらIDカードの確認が必要だった。
こうした徹底ぶりはレストランにまで及んでいて、週末の昼下がりにワインと軽食を注文した若いカップルがIDカードの提示を求められていたのにはびっくり。ムードぶちこわしでここまでやらなくてもいいじゃないか、と思うのだが、「まあいいじゃない」というグレーゾーンがないのがアメリカ的といえるかもしれない。
そして、お酒の売買をはじめ飲酒のルールはかなりきちんと実行されている感じがする。日本では若者が街角でビールや焼酎の缶を開けて盛り上がっているのを見かけるが、ボストンではそんな光景や、たばこを吸いながら歩くような姿は全く見られない。
お酒に甘いといわれる日本。ここの若者にも「日本ってお酒が買いやすくていいよね」と言われた。飲酒に交通事故や一気飲み、飲酒を無理じいされ体調を崩すなどの問題・・・日本でも、もっと上手にお酒とかかわるルールや環境作りが必要か。
2008.10.19.sun