夏負け、夏パテ、冷房病、冷え性、といって嘆く前に、温度差にやられない強い女になる方法を考えてみましょう。
私、夏に弱くて、なんて男性の前で弱々しくふるまう女になるのは、まずやめましょう。
チェックリスト(15)あなたの温度差の抵抗力
当てはまるものにチェックを付けてください。
0〜4項目 オーケーライン 5〜8項目 温度差に不適応予備軍 9項目以上 適応不全の危険大です。改善なさってください。 |
処方箋24 温度差に勝つ女の食事メニュー
●メニュー1●夏バテ防止の朝食
1 抹茶ラッテ・抹茶小さじ2杯くらい(私は京都一保堂の「幾世の昔」が好き)を少し多めの湯でたてて氷を入れたグラスに注ぐ。
・エビアンを少量とオリゴ糖を加える。
・ローファットミルク50〜60ミリリットルを加える。
2 ミックスチーズ&フルーツ
・カッテージチーズ大さじ2〜3杯に、ワインにつけたプラム、またはレーズンを加える。
オリゴ糖をかけて、グレープフルーツ4分の1個をまわりに飾る。
●メニュー2●冷え性の人のための夕食
1 豚しゃぶサラダ・豚肉(脂のないところ100〜150グラム)、春菊、利尻昆布1枚、ごま、のり、木綿どうふ2分の1丁、長ねぎを用意する。
・豚肉、春菊を昆布だしの湯でさっとゆで氷水で冷やす。ポン酢ときざんだ長ねぎをかけて味つけし、とうふとのり、ごまを加える。
※使った昆布はきざんでポン酢でいただくのがポイント。
2 鯛そうめん梅しそ風味
・そうめんをゆでて冷やす。
・鯛の切り身1枚を昆布だしの湯でさっと湯引きし、そうめんにのせる。
・梅としそをきざんで上にのせる。
※めんつゆにごまを少々入れるとよい。
●メニュー3●クーラーに弱い人のための夕食
1 もずくの酢のもの2 ゆずみそ大根
大根2センチ大、ゆず2分の1個、白みそを用意。
大根は蒸すとよいが時間のない人は電子レンジでチン!
白みそにゆずをしぼってまぜ大根にのせる。
3 まぐろのたたき
・まぐろを軽く焼いてたたきにして、きざんだ長ねぎを加えしょうゆをつけレタスで巻く。
※私は最近これにはまっています。まぐろは、ちょっとぜいたくでも大トロを使用。そのほうがおいしい。ダイエット中の方は、中トロになさってください。
4 あなごののり巻き(私の大好物)
・あなごを焼き七味とうがらしをかけ、のりで巻く。
※おやつ感覚で食べられる。
なぜ冷房に弱い体になるのか
体内ではたえまなく骨格筋が運動し、エネルギーを生産し同時に熱を発生しています。通常外気温は体温より低いので、皮膚や呼気から熱が失われていくのはご存じのとおり。それにもかかわらず、人間が外気温に左右されず体温をほぼ一定に保っているのは、自律神経の働きによって体内の熱発生と体外への熱放散のバランスをとっているからなのです。外気温が高くなると、皮膚の血管は拡張します。体内から熱を放散しやすくするというわけです。皮膚の汗腺の働きは活発になり、汗を分泌し熱を放出します。こうした働きは、自律神経のうち副交感神経で営まれているのです。
逆に温度が低くなると血管が収縮します。立毛筋が収縮し、鳥肌が立って皮膚の表面積は小さくなり、体温を逃すまいという防御態勢が整うのです。また、ふるえることによって熱を発生させます。こうした働きは、自律神経のうち交感神経によって行われています。
こうした働きをとりしきる大元締めが脳の視床下部。つまり温度差に強い弱いを決定するもとは脳、というわけです。
ですから、イライラしたり、イヤなことをクヨクヨ悩んで視床下部の働きにトラブルがおきると、自律神経のバランスがくずれ温度差に弱くなります。スーパーモデルが雪の中でも元気なのは、多分自律神経のコントロールが上手なのでしょう。視床下部の機能が低下すると、甲状腺の働きが低下します。こうなると、ますます冷房に弱くなるのです。もずく、わかめ、ひじきなど、海藻は甲状腺ホルモン産生に役立つのでしっかりとってください。
ダイエット中の人、皮下脂肪が極端に足りない人は、保温能力が低下します。きつい下着を1枚つけるのではなく、何校か重ね着をする。特にシルクや薄手のコットンの下着をつけると保温効果があります。
足先をむき出しにしているのも冷えの引き金に。足の指はクーラーのついているところでは薄手のソックスでおおっておくことです。
最近のデータでビタミンA、ビタミンB1、ビタミンC不足の人は、温度適応がよくないと指摘されています。
また夏場の発汗によって鉄、塩分、カルシウムが流出してしまうことも、夏パテの原因なのです。清涼飲料水よりも、ミルクを飲んでカルシウムを補うこと。鉄分を含む春菊、もずくなどを多めにとることをお忘れなく。
処方箋25 温度差に強くなるシャワー&バス・メニュー
・朝、少し熟めのシャワーをあびる。これにより交感神経を刺激。
・足の三里のつぽ(ひざ下のややくぼむところ)を押しながら少し強めのシャワーを2分間ほどあてる。
・夜はぬるめのバスにエッセンシャルオイル(ラベンダーを2滴、ベルガモット1滴)を入れてゆっくりつかる。
以上のようなライフスタイル改善で、温度差に強い女になりましょう。しかし、何といってもいちばんよくないのは、「私、暑さに弱くて.....」というセリフ。ことばには力があるものです。自分で「私ってダメ」と言ってしまうと、そのことばに縛られてしまうんですよ。
「大丈夫、楽しく過ごそう」と言い聞かせることが、視床下部に対する刺激といえそうです。
私自身は夏はダイエットはしません。特にあなごなどをどんどん食べています。夏は水着のためにダイエット、なんていう記事を見るとイヤだな、と思います。消費するカロリーが大きくなるときはちゃんと食べなくちゃ。パワフルに生きることがきれいになる道だと考えているのですが、あなたはどうお思いになりますか?