パソコン、テレビ、メール、仕事……で、眼が疲れたなあ、と思ったときは、 眼をいたわる対策をとりましょう。私自身も左右の眼の視力が極端に異なっていて(右眼が近視、左眼が遠視で、おまけに乱視もある)、両眼視機能がないので、メールを見るととたんに眼が痛くなってしまうのです。 そこで、眼を使ったあとには、眼を動かす筋肉をリラックスさせてストレッチすることにしています。
眼の疲労をためると、肩こり、頭痛の引き金になりますし、眼瞼(けん)けいれんなどを起こすことになります。
また、眼の使いすぎで、一生懸命ものを見ていると、眉間にシワがよるものですから要注意。
方 法
(1)眼を温める
東洋医学で行われている方法です。
眼周囲の筋肉をリラックスさせ、眼精疲労を軽減します。
むしタオル(電子レンジにぬれた小さなタオルを入れて2分ほどでつくってもよい)をやけどしないように注意しながら、ほどよい温度にして、まぶたにのせて8分間ほど温めます。
途中でタオルの温度がぬるくなったら、またレンジで温めながらまぶたにのせます。 私はむしタオルをつくるとき、洗面器にジュリークの「アロマチック」(AHC)のラベンダーを1滴入れてかきまぜ、タオルにつけてからレンジで温めます。ラベンダーの香りでリラックスできるからですが、手に入らない場合はもちろんなくても大丈夫です。
眼の湿布というのは、なんだ、そんなことか、と思われるかもしれませんが、 私の友人の眼科のドクター(同級生で、私の眼の主治医)は、
「自分は目薬ってほとんどつけないけどね。眼を温めたほうがいいよ。」
などと言っていますから、パソコンを使ったあと、眼の温湿布をしておくといいでしょう。
眼の湿布は、いわゆる代替医療の領域でもよく行われていて、たとえばイタリアのフィレンツェにあるサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の薬局には、昔から伝わる「眼の湿布液」(商品名「ACQUA LENITIVA」)が今でも売られています。 洗面器に1〜2滴入れ、その水をコットンなどに浸して眼の上にのせる、というものです。フィレンツェに行かれるときは購入するとよいかもしれません。
ブルーベリーに含まれる色素「アントシアニン」は、網膜視細胞「ロドプシン」の機能を助け、眼の疲労を回復します。
生のブルーベリーをヨーグルトに入れて食べる、あるいはドライブルーべリーをヨーグルトに入れてもよいでしょう。
私はベランダでブルーベリーの鉢植えを育てていますが、今のところ、毎日数個ずつ熟しているので、それをつんで食べています。ブルーベリーは比較的育てやすくて、水さえたっぷりあげればよく育つので試してみては?
眼を閉じて、両眼球を円を措くようにまわす。
左から円を措くようにまわしたら、次に右方向から円を措くようにまわします。
どこかに引っかかる感じがしたり、うまくまわらないときは、その部分が緊張している部分なので、どこにも引っかからずにまわるまで、きちんとまんべんなくまわすこと。 『眼を閉じて』まわすところがポイントです。
私は眼が疲れると、光がまぶしくてつらいので、度の入っていない紫外線カット眼鏡をつくり、晴れて日差しがきついときにかけるようにしています。
まぶしくて眼を細めると、眉間のシワのもとにもなりますし、眼球には負担になるからです。
テレビ局のライトの中にもわずかですが紫外線が含まれているという照明の方のお話でしたから、眼を保護するためには、こうした眼鏡が役立ちます。
私はふちのないガラスだけの眼鏡にしていますが、これは軽量で、かけていてもうっとうしくならないので、とても役立っています。