海原純子の医学講座

 あなたは夜、肌に何をつけてベッドに入りますか?
 化粧水、美容液、アイクリーム、クリームなどでしょうか?
 たっぷりつけることが肌によいと思って、たくさんつけているのでは?
 私も10年前までは化粧品フリークで、いろいろつけていたものです。しかし、
 「肌、皮膚の最大の働きは、排泄作用であること」
を思い起こしてください。

 皮膚の生理作用の第一は、皮膚を通して余分な老廃物を排泄すること。昼間はクリームをつけ、化粧して排泄作用を抑えているわけですから、夜間は、皮膚呼吸をさせて排泄作用を促進する必要があるのです。

 夜もクリームで毛穴をふさいでしまうと、皮膚呼吸ができず、排泄ができなくなってしまいます。さまざまな化粧品をたくさんつけて、皮膚は、
「栄養過剰で過保護状態」
 ですから、ときどきお肌のダイエットをしてみましょう。
 皮膚は、自分の力で皮脂を分泌するというすばらしい自然治癒力を持っています。肌の過保護はやめて、自分の肌の自然治癒力を活性化しましょう。

 私は10年ほど前、あまりにも化粧品に頼りすぎ、クリームなどをつけすぎて、逆に肌が荒れたことがありました。
 まったく化粧品がつけられないくらい発疹が出たため、いっさい化粧をやめ、基礎化粧品もやめて、夜は顔を洗ったあとは、ソワン・ドー((株)ロジスティークジャポン ソワン・ド一事業部 TEL0120−205017)の水スプレー(ソワン・ド一肌用スプリングウオーター)をかけ、タオルでふきとり、そのまま寝る、
という肌ダイエットを敢行。

 半年ほど顔はガサガサでひび割れたような状態になりましたが、その後、生まれ変わったように肌はすべすべになり、以来、私は夜はクレンジングのあと、水スプレーをかけ、ふいて、そのまま眠ります。

 冬場だけは、目の周囲にだけアイクリームをつけますが、つけるのはそれだけです。
それでも皮脂が分泌されるので、肌はまったく乾燥しなくなりました。 肌は、引き算で生まれ変わります。

 なるべく化学物質を含まない化粧品を使って、肌に負担をかけないことも大 切です。
 「クレンジングで余分なものを落とす」。そして、
 「肌の皮膚呼吸を妨げない」ことが、
 「肌の自然治癒力をアップさせる」のです。 私はメイクを落とすときは、自家製のクレンジングオイル(100パーセント天然のマカダミアナッツオイル100mlにローズのエッセンシャルオイルを1滴混ぜたもの)をコットン(資生堂ビューティーコットン)に含ませてまず落とし、次に、沖縄久米島の海洋ミネラルウォーターでつくられたピュアコスメ(TEL0120−501773)でクレンジングします。

 ふきとりはやはりピュアコスメのローション。そして、水で顔を洗い水スプレー(ゾワン・ドー)をかけます。
 冬場、乾燥(ほとんどそういうことはありませんが、飛行機移動が多いときなど)したときは、前述のマカダミアナッツオイルでマッサージして、その後、むしタオルでふきとってからお風呂に入ります。

 私のように、夜はまったく何もつけない、ということに不安を感じる方も多いでしょう。そんな方は、4〜9月くらいまでの湿度の高い季節に、1週間ほど肌ダイエットを時々試してみてください。
 肌ダイエット初心者は、あくまでマイルドに、過激にならずにどうぞ。