吹き出物が出たり、何となく体がスッキリしないというときは、
「腸の細菌バランスが悪玉菌にシフト」
している可能性があります。
腸には、約1千万個の細菌が存在していますが、体にとって有益な働きをする善玉菌と有害な悪玉菌があるのはよく知られています。
善玉菌の代表は、ビフィズス菌と乳酸菌。
この善玉菌は、腸内で乳酸をつくり、腸内を酸性にして、その刺激で腸のぜん動運動を促進して腸の動きを活発にします。
悪玉菌の代表は、大腸菌やウェルシュ菌。
ウェルシュ菌は、タンパク質を分解してアンモニアやアミンという物質をつくり出します。ウェルシュ菌は、腸内をアルカリ性にして便秘の引き金となるのです。
腸の老化現象が起きると、腸内の悪玉菌が増え、腸内はアルカリ性に傾きます。
腸内の細菌が、悪玉バランスに傾くと、腸の中に有害物質が貯留し、それを吸収することになって吹き出物の原因になりやすく、さらに腸粘膜と有害物質が接触することで、発ガン率も高くなるのです。
●便秘がち
●腸にガスがたまる
●やせているのに、おなかが出ている
●吹き出物が出やすい
という人は、腸内バランスが悪玉バランスになつている可能性があります。 こんなときは、腸内細菌バランスを善玉にシフトしましょう。
対 策
(1) 善玉菌つまり乳酸菌、ビフィズス菌を食べる
私は、カスピ海ヨーグルトを自分でつくって、毎朝、カップ1杯(100ccくらい)食べています。
カスピ海ヨーグルトは、通常のヨーグルトよりやわらかく、酸味もほどよく食べやすいので、気に入っています。
私は、ヨーグルトの種を友人から分けてもらったのですが、現在はインターネットで種を分けてもらえますし、デパートでも購入可能です。ヨーグルトづくり用に500ccのカップを使うと便利です。 また、ヨーグルトの種は、カスピ海ヨーグルトのほかにも、ケミファヨーグルトなど、スーパーで売られているものもあります。
ヨーグルトをつくるミルクは、ノンファットミルクを使用すれば、カロリーも控えめに脂肪分をカットできるので、自分でつくるのがおすすめです。
(2) オリゴ糖をとる
オリゴ糖は、腸内ビフィズス菌を増加させる作用を持っています。
前述のヨーグルトにオリゴ糖を小さじスプーン1〜2杯加えてもよいでしょう。
オリゴ糖(井藤漢方製薬「オリゴトップシロップ」、明治製菓「メイオリゴWシロップ」、M・Nコーポレーション「オリゴ糖100」など)は液状になってスーパーで売っているものがありますので、一本買ってハーブティーなどに入れてもよいのです。 オリゴ糖は、バナナやタマネギなどにも含まれていますから、ヨーグルトにバナナスライス1/2本をのせ、オリゴ糖小さじ1杯を加えると、腸内細菌バランスをよくする方向にシフトできます。