海原純子の医学講座

 ダイエットがつらいのは、
これから先、ずーつとガマンしなくちゃいけないの?
という思い。

長くダイエットするのがイヤだから、逆に過激なダイエットを集中的にして一気に体重を落としたい、と思いがち。これがリバウンドの原因となるのです。 ガマンしすぎのために抑え込んだ、
「前頭葉の爆発」
「叫びがリバウンド」
なのです。
 リバウンドなしにダイエットを成功させ、「自分らしい体」にするためには、 プチダイエットがおすすめです。


方 法

(1)期間は1週間から10日間

(2)間食はいっさい中止

 食事と食事の間を8時間以上あける。
 朝食を午前7時にとったら、12時にお昼をとらない。朝食をカフェ・オレなど飲み物だけの場合や、朝食抜きの人はランチを食べる。

 胃の中を空っぽにして空腹感を味わうこと。
 前頭葉に、
「1週間だけダイエットするけど、これは胃をいたわるためでもあるのよ」
と話しかけてください。

 いつもいつも働いている胃を空っぽにして、休ませることって大切ですからね。

(3)砂糖と炭水化物の組み合わせ食品をとらない

 クッキー、ケーキ、タルトなど、お菓子、デザートは食べない。

(4)パン、ごはんの量を減らす

 パンはデニッシュ類、食パンはやめる。

 バターを使っていない全粒粉バケットに変える。

 私は、
 ●青山「der Akkord(アコルト)」のパン
 ●六本木「プラッスリー・オー・バカナル」のアシェンヌというバケット
が気に入っています。

 バケットは、1〜2センチにカットして軽くトーストし、黒ごまペーストを塗る、もしくは低脂肪スライスチーズをのせる。

(5)フライや天ぶらなど油を使った料理をやめる

 油を使いたいときは、グレープシードルオイルに変え、小さじ1杯まで。

(6)毎食野菜をドレッシングなしでとる

 私はミックスハーブとレタスのサラダ、ブロッコリーとカボチャの温野菜サラダを自分でつくります。
 ドレッシングをやめ、代わりにハーブソルトをかけたり、パルメザンチーズをスライスしてかけます。

(7)魚もしくは肉、納豆または豆腐を必ず毎日とる

 ただし、魚や肉は油を使わずグリルしたり、ポワレでいただく。肉は牛もも肉、とりささみ、豚フィレに。

(8)外食のときも、ドレッシングなしのサラダをとる

 グリルした魚や肉、オリーブオイルなどは別の小皿にもらう。デザートはフルーツにする。もしくはソルベ(果汁に甘みを加えて凍らせたシャーベット)を1スクープ。

 以上8項目を1週間だけ守ると、胃の負担が軽くなつてスッキリしてくるは ず。このプチダイエットは、健康によいので、何クール繰り返してもオーケー。 ただし、続けて10日以上しないこと。なぜなら、前頭葉を満足させるひとときも大切。数日のダイエット休みをおき、またプチダイエットをスタートさせる といいのです。